バンクーバーのシンボルカナダプレースに並ぶ新名所

カナダプレースが今なお人気の20世紀の名所とすると、21世紀の新名所が「ジャック・ポール・プラザ」。

カナダプレースからは歩いて直線で3分ほど。海沿いの気持ちのいいウォーキングコースを歩いてちょっと遠回りに行っても5分ほどで到着する距離。意外と近いです。

ここの広場の名所といえばもちろん、2010年2月に開催されたバンクーバー冬季オリンピック・パラリンピックの聖火台。当時のそのままの姿で立っています。ここに来て、広場の中央で堂々とした巨大な姿を見せている聖火台を見ると、あの時の興奮も思い出されて、確かにここで冬季五輪が開催されたんだなあと感慨に浸ったりします。今年の2月12日でちょうど開幕式から10周年となりました。

世界でもオリンピック聖火台が五輪終了後に現役で、こうして間近で見られる都市はそうはないと思いますよ。そうしてみれば、まさにオリンピックレガシー。今でも多くの人々に愛されています。

ジャック・ポールとは?

ジャック・ポールとは、バンクーバー五輪開催に尽力した人物です。でも招致から約10年をかけたバンクーバー五輪の成功を見るなく五輪開催を目前にして逝去。残念でしたが、その功績を称え彼の名前が付けられました。

すぐ横には、五輪開催に合わせて建設され、五輪当時はブロードキャスト用メディアセンターとして使用された新コンベンションセンターがあります。現在は、カナダプレースのコンベンションセンターと一対で、会議や催し物の会場として広く利用されています。イベント情報はこちら。www.vancouverconventioncentre.com

この新コンベンションセンターは、21世紀の建物とあって環境に配慮した造りが特長。内装にはブリティッシュ・コロンビア州の木材を使った木のぬくもりが感じられる壁を演出していたり、屋上にはグリーン絨毯が敷かれていたりと工夫が凝らされています。

聖火台は通常は点火されていませんが、カナダデーや特別なイベントがある時は、今でも火が灯されることがあります。もちろん、建国150周年の2017年カナダデーには赤々と5つの炎が灯されました。

2018年2月に開催された平昌冬季オリンピックの開会式前、3月の平昌パラリンピック閉会式前にも点火され、8年前に開催された2010バンクーバー冬季オリンピックの興奮を多くの人が懐かしく思い出していました。

ノースバンクーバーを一望する絵はがきのような景色を眺めながらランチ

Stunning View from Jack Poole Plaza, Vancouver, British Columbia; Photo by ©Pacific Walkers
ジャック・ポール・プラザからの眺め。すぐ前には水上飛行機、その向こうにノースショアの山々が見える。Photo by ©Pacific Walkers

カナダプレースからジャック・ポール・プラザまでの海沿いのウォーキングコースは、この建物をぐるりと回る形になっている。建物の外側にはレストランやカフェが併設され、ちょっと疲れた時にはひと休み。

この広場の特長は眺めがいいこと。北を臨めば、ノースショアの山々が美しくそびえ、大都会ながら自然と融合したバンクーバーの美しさを体感できます。

さらにすぐ前は水上飛行機の発着場となっていて、世界でも、これだけの都会の真ん中に水上飛行機の発着場がある場所は珍しいとのこと。海の上を忙しく離着陸する水上飛行機とノースショアの山々、そして、西には木々生い茂るスタンレーパークと、絵はがきのような風景は多くの観光客を魅了しています。

ではこの気持ちのいい風景を楽しむにはどうするか?ですが、広場の周りにはレストランがいくつかあります。美しい景色を眺めなら、ランチやディナー、晴れた午後にはちょっとビールもいいですね。

でもおススメは天気のいい日なら、近くのカフェなどでコーヒーやサンドイッチなどを買ってきて、ウォーキングコースにあるベンチでこの風景を見ながらランチを楽しむこと。これこそバンクーバー!という気分をを満喫できること間違いなしです。

 

Flames at the 2010 Olympics/Paralympics, February 25, 2010. Vancouver, British Columbia; Photo by ©Pacific Walkers
2010年バンクーバー冬季五輪・パラリンピック時の聖火台。左隅には海に灯された五輪マークが見える。Photo by ©Pacific Walkers

 

Walking/Cycling course between a new convention centre and Canada Place, Vancouver, British Columbia; Photo by ©Pacific Walkers
新コンベンションセンター(左)を周回するウォーキング・サイクリングコース。右手はカナダプレース。Photo by ©Pacific Walkers