とうとうカナダでマリファナが解禁! 合法化初日の10月17日はあちこちで盛り上がったようだ。ではマリファナ合法化でカナダがどう変わったか?と言われれば、今のところそれほど変わったことはない。
バンクーバーでも特にスパスパとマリファナを吸いながら歩いている人を見かけるわけでもなければ、至る所で臭いがするわけでもなく、合法化前とあまり変わっていない。
しかし! これからカナダに観光に行きたいと思っている人や、留学、ワーホリなどでカナダに滞在する予定という人には気になるところ。購入する気も、使用する気もないという人でも、カナダのマリファナ事情を知識として知っておいて損はない。
そこで今回は、とりあえずこれだけは押さえておきたいマリファナ合法化の基礎知識の中から、基本中の基本を紹介する。
これだけは知っておきたい!カナダマリファナ合法化後5つの基礎知識!!
1.マリファナ使用の法律は全国統一?
これはNOだ。ここはかなり気を付けなくてはいけないところ。マリファナ使用に関する法律は各州・準州の法律が連邦政府の規定より優先される。
マリファナ使用を合法化するに当たり、国の薬物使用法を変更したのは連邦政府。使用年齢、自宅での栽培、マリファナ販売の税率などは、大まかに連邦政府が設定。
これを基に州政府、準州政府が、独自の規則を設定している。基本的には、州政府が設定する場合、連邦政府より厳しい設定を設けている州・準州が多い。
そのため、州をまたいで旅行に出かけたりする場合は、法律が変わるので注意が必要だ!!
2.マリファナを使用できる年齢は?
連邦政府が定める最低年齢は18歳。しかし上記したように、各州・準州がこれを基に規定できる。そのため州によってマリファナを吸える年齢は違っている。
18歳と規定しているのは、アルバータ州のみ。ケベック州は21歳。あとの8州、3準州は、19歳からと規定している。
3.マリファナは誰でも買える?
マリファナを買えるのは、使用年齢以上の成人のみ。子供は販売店に入店禁止と厳しい規則を設定している州が多い。
連邦政府がマリファナを合法化した理由の一つに、子供や青年など未成年からマリファナを引き離すということがある。そのため、全州が子供への影響を強く規制した規則になっている。
4.マリファナはどこでも販売されている?
合法化されたからといって、スーパーで気軽に買えるようになるというものではない。
マリファナの販売は、州が管轄する販売店か、州が免許を発行した州政府公認の民間販売店、もしくは州政府が管轄するインターネットサイトでの販売の3つの方法がある。
これも州によって、どの方法を採用しているかはバラバラ。BC州のように3つ全てを採用する州もあれば、インターネットのみという州もある。この辺は、アルコール販売とよく似ている。
販売を希望する販売店は、各州政府、もしくは、市町村に販売許可の申請をして認可されなければ、販売はできない。
違法販売店は摘発すると多くの州政府が発表している。
5.マリファナはどこで吸ってもOK?
これは完全にNO。マリファナの喫煙場所は州の規制がさまざまなので、ここは押さえておく必要がある。
最も厳しいのは「個人宅のみ」というマニトバ州。
「個人宅、もしくは、個人の所有地」と規定しているのは、サスカチュワン州、オンタリオ州、ニューブランスウィック州、ニューファンドランド&ラブラドール州。
最も規定が緩いのは、バンクーバーを含むブリティッシュ・コロンビア州とお隣のアルバータ州。「タバコの禁煙指定場所と子供が多く集まる場所」以外はほぼOKとなっている。
つまり、アルコールほど厳しくないが、タバコほど緩くないという設定。バンクーバーではスパスパ吸いながら歩道を歩く人が増えるかも?!しれない。
カナダマリファナ合法化に伴う決まりや注意事項はまだまだたくさんある
今回はマリファナの合法化についての5つの基本知識を紹介した。それほど難しくないなと感じた人も多かったのでは。
しかし、マリファナに関しては、まだまだ分からないことだらけ、決まっていないことだらけというのが現実。健康への影響などもその一つ。
これからも少しずつ情報を提供していきたいと思う。
次回は、ここバンクーバーのBC州の規則をもう少し詳しく紹介しよう。
バンクーバーと言えば、世界に誇る?! マリファナ天国と言われていたのはご存じだろうか。合法化後もマリファナ天国状態は続くのか?どうやらその辺りも、BC州政府の規則によるようだ。
関連サイト: The Pacific Post.jp
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