Vancouver International Airport, British Columbia; File photo by ©Pacific Walkers
バンクーバー国際空港。File photo by ©Pacific Walkers

毎日刻々と状況が変わる世界の新型コロナウイルス(COVID-19)状況。カナダの新型コロナウイルス情報を毎日更新しています。

トルドー首相は3月28日、国内線の搭乗前に新型コロナウイルスと疑われる症状がある場合は、航空会社が搭乗拒否できる対策をとると発表しました。3月30日から実施されます。

カナダ政府は3月25日すべての帰国者に入国後14日間の自己隔離を義務付けることを決定しました。

ジャスティン・トルドー首相は3月18日、アメリカとの国境を閉鎖すると発表。アメリカ人も含めたカナダに入国するすべての旅行者の入国を禁止すると発表しました。入国できるのは、カナダ市民、カナダ市民の家族、永住権保有者などです。20日の会見で21日午前0時から実施されると発表しました。

16日に発表された旅行者の入国禁止、国際線を受け入れ国内4空港のみとの対応はすでに実行されています。

その日の感染者数は毎日ブリティッシュ・コロンビア州の発表後に更新します。

項目
1.カナダ国内での感染状況最新情報
2.カナダ国境における入国情報
3.イベント開催などへの制限
4.カナダから海外への渡航情報
5.航空会社の運航情報
6.感染予防方法
7.兆候や症状が出た場合の連絡先

1. カナダ国内での感染状況

3月28日7:00pm(PST)現在カナダ国内での感染状況:

ブリティッシュ・コロンビア州 884人
オンタリオ州 1144人
ケベック州 2498人
アルバータ州 621人
サスカチュワン州 134人
マニトバ州 64人
ニューブランスウィック州 51人
ノバスコッシア州 110人
プリンスエドワード島州 11人
ニューファンドランド&ラブラドール州 120人
ノースウエスト準州 1人
ユーコン準州 4人
その他 13人(チャーター機で帰国したグランドプリンセス乗客)

カナダ5655人(61人死亡、479人完治、クルーズ船乗客感染者含む)

2. カナダへの入国制限および国境対策

カナダ政府は3月25日、帰国者すべてに入国後14日間の自己隔離(他の人との接触を制限)を義務付けることを決定しました。空路、陸路、航路でのすべての渡航者が対象です。

カナダ政府は16日、海外から入国するすべての旅行者の入国を禁止すると発表しました。3月18日から実施されています。カナダ市民権者、市民権の家族、永住権保有者、外交官、航空会社乗務員は対象外としています。

16日にはアメリカ国籍保有者は入国可能と発表しましたが、18日にアメリカ国境閉鎖を発表しアメリカ国籍者の不要不急の入国も禁止すると発表しました。実施は21日午前0時からです。

20日の会見でクリスティア・フリーランド副首相は、労働ビザ、学生ビザ、短期労働者ビザを保有する人々についても、カナダ市民権者同様に入国が可能と回答しました。

500人以上が乗船するクルーズ船については、7月1日までカナダに寄港することを禁止すると13日に発表しています。

カナダ国内空港での対応

国際線の受け入れを、トロント、モントリオール、バンクーバー、カルガリーの4空港に限定すると発表しました。

これら4空港では入国時の新型コロナウイルスに関する審査を強化しています。

その他空港では国際線は受け入れませんが、国内線、アメリカ、メキシコ、カリブ海の路線は引き続き到着できるということです。

カナダ政府の最新情報はこちら:
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/canadas-reponse.html

入国した時にすでに症状が出ている場合

入国する時にすでに症状が出ている場合は、カナダ国境サービス庁職員が保健機関担当者に連絡し、担当者が対応する

カナダ・アメリカの陸路国境対策

3月16日の発表ではアメリカとの国境を閉鎖するという対策は取らないとしていましたが、18日トルドー首相がアメリカとの国境を閉鎖すると発表しました。これですべての旅行者の入国が禁止されたことになります。

ブリティッシュ・コロンビア州のアメリカへの対応

ブリティッシュ・コロンビア州政府エイドリアン・ディクス保健相は3月16日の記者会見で、アメリカとの国境を連邦政府が閉鎖しなかったことに非常に残念と発言しました。

その後18日にはトルドー首相がアメリカ国籍者の入国禁止も発表したため、すべての海外からの旅行者の入国が禁止となりました。現在感染状況が拡大しているBC州の南隣アメリカ・ワシントン州からの入国を懸念していたBC州政府も連邦政府の決定を歓迎しています。

カナダ政府は帰国したすべての人に入国後14日間の自己隔離を義務付けています。

3. イベントなどへの制限・規制

カナダ衛生保健局長テレサ・タム博士は3月16日に記者会見し、50人以上の集まりを制限することを要請しました。

これにより、各地方自治体ではさまざまなコミュニティ施設の閉鎖などが発表されています。

ブリティッシュ・コロンビア州、バンクーバー市の規制

ブリティッシュ・コロンビア州は3月16日に50人以上が集まるイベントや集会を禁止する命令を出しました。17日には公衆衛生非常事態宣言、18日にはBC州非常事態宣言をだし、万全の態勢を取ると発表しました。

州政府が非常事態宣言を出したことで、議会を通さずに迅速に新型コロナウイルス対策が実行できるということです。これらの中にはスーパーでの過剰な購買への対応も含まれると説明しています。

バンクーバー市では19日に非常事態宣言が市議会で可決されました。16日のBC州政府の50人以上の集会禁止を受け、バーやクラブの閉店を決定。さらに公園などの入場や図書館の閉鎖も決定しました。

さらに23日にはソーシャルディスタンスを市民に徹底してもらうため、違反した人には罰金が科せられることも決まりました。歩道や道路は対象外です。

現在、バンクーバー市で閉店、もしくは利用禁止となっているのは以下の通りです。

市営の施設

公園:
バンデューセン植物園、ブローデル・コンサバトリー(クイーンエリザベス公園内)、スタンレーパーク・インフォメーションブースなど

屋外レクリエーション施設:
テニスコート、バスケットボールコート、バレーボールコート、スケートボード・自転車パーク、アウトドア事務、スポーツフィールド

人気の公園・ビーチに隣接する駐車場:
キツラノビーチ、イングリッシュベイ、ジェリコビーチ、ロカーのビーチ、シーウォール、スタンレーパーク、クイーンエリザベス公園など

その他のスポーツ施設:
ゴルフコース、アイスリンク、プール、フィットネスセンターなど

その他の施設:
バンクーバー図書館、プレーグラウンド(子ども用遊び場)、コミュニティセンター(カーネギー、エベリン・セイラー、ギャザリングプレース、ホームレスサービス・アウトリーチチームは除く)

レストラン・カフェについて

16日にパブとクラブ閉店の決定に続いて、21日午前0時よりすべてのレストランの店内飲食を禁止すると発表しました。テイクアウト、デリバリーサービスのみ提供可能としています。

公共交通機関

メトロバンクーバーの公共交通機関は通常運行しています。

ただし、バスについては運転手の安全を確保する観点から、3月20日に前方のドアからの乗降を禁止し、後方のドアのみの利用と発表されました。前方の運転席に近い座席も使用できません。

そのため現金での支払いが不可能になることから、当面の間はバスの利用料金は無料となります。

スカイトレイン、シーバス、バスは運行数を減少しています。

イベントの中止

BC州内で開催されるイベントは現在のところ5月11日まですべて中止と発表されています。5月3日に開催予定だったバンクーバー国際マラソンも中止を発表しました。

4. カナダから海外への渡航情報

カナダ政府は新型コロナウイルスに関する海外渡航情報を3月13日に更新しました。

すべての海外渡航について不要不急の渡航を中止するよう要請しました。すべての国が渡航レベル3になったことになります。もし渡航をする場合は渡航先に関する情報をチェックして行動するよう呼びかけています。

カナダ政府は、、世界的な感染状況は毎日刻一刻と変化し、突然渡航先の国が出国禁止となる可能性もあるため、帰国する手段がある間になるべく早く帰国することを要請しています。

カナダ入国について新型コロナウイルス対策として旅行者すべての入国を禁止したとともに、現在国外にいるカナダ国民に対して症状がある場合は入国できないとも発表しました。

ただし、現在国外にいるカナダ国民で新型コロナウイルスに感染しているような症状がある搭乗前にある場合は搭乗できないとし、現地滞在とするよう要請すると発表しました。

帰国を希望する国民について、航空券料金が高騰していることや症状がでたり、帰国便がなかったりする国民のために、カナダ政府は一人に付き上限5000ドルでの支援を発表しました。

全てのクルーズ船ツアー参加の回避も要請しています。

カナダ政府の海外渡航情報: https://travel.gc.ca/travelling/advisories

5. 航空会社の運航情報

カナダ政府が旅行者の入国を禁止したことで国際線の運航状況を各航空会社が更新しています。

エアカナダ

日本/カナダ路線について変更を3月28日に更新。モントリオール/成田線は5月31日まで運休となっています。

日本/カナダ路線の運航状況

バンクーバー/成田線 4月1日から30日まで週3便に減便

トロント/羽田線 3月29日から4月30日まで運休

モントリオール/成田線 3月28日から5月31日まで運休

カルガリー/成田線 夏期運航開始を6月30日に延期

運航状況変更に関するサイトはこちら(英語):
https://www.aircanada.com/ca/en/aco/home/book/travel-news-and-updates/2020/china-travel.html

日本航空/全日空

カナダと日本に直行便のある日本の航空会社、日本航空、全日空でも、減便運休を発表しています。

日本航空:(3月27日更新)

バンクーバー/成田線 

3月29日から4月30日まで減便、往路・復路各週2便に:
JL018(成田発バンクーバー着)木・日運航(4月28日は運航)
JL017(バンクーバー発成田着)月・金運航(4月29日は運航)

https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200228/

全日空:(3月27日更新)

バンクーバー/羽田線

3月29日から4月24日まで減便。週7便から3便に変更、月、水、金のみ運航

https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200206/

払い戻しについて

航空券払い戻し・変更については、詳しくは各航空会社のホームページを参照にしてください。

エアカナダ

運航状況変更にともなう払い戻しなどのサイトはこちら(英語):
https://www.aircanada.com/ca/en/aco/home/book/travel-news-and-updates/2020/change-fee-waiver.html

運航状況変更にともなう払い戻しなどのサイトはこちら(日本語):
https://www.aircanada.com/jp/ja/aco/home/book/travel-news-and-updates/2020/change-fee-waiver.html

日本航空/全日空

日本航空
https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/inter/200127_02/index.html

全日空
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200123/

6. 新型コロナウイルス感染予防方法

現在連邦政府、BC州政府が強調している予防策は「ソーシャルディスタンス」です。Social Distancingとは、他人との距離を約2メートルとるという対応です。

カナダ政府も、BC州政府も、短期間での感染者の急激な増加を避け、ゆっくりと増加しながらゆっくりと減少する「カーブを平らにする(Flattening the Curve)」ための対策が必要と訴えています。

そうすることにより最前線で活動する医療保健機関・従事者への影響を少しでも抑え、医療機関のパンクを回避するということです。

そのために個人でできる対策はすべて実行してほしいとBC州衛生保健局長ボニー・ヘンリー博士は毎日の会見で訴えています。

感染を予防する方法は基本的なものがほとんどです。インフルエンザの感染予防とほぼ同じですが、新型ウイルスという特別事情なため特に入念に予防してくださいとことです。

予防方法は以下です:

1.手洗い。特に入念に行う。ヘンリー博士によると、「ハラピーニョ(激辛唐辛子)を切った後にコンタクトレンズを触る必要がある場合くらい」しっかりと手洗いをしてくださいということです。

2.咳をする時は、手ではなく腕で口を塞ぐこと。

3.手を顔の周りに持っていかないこと。感染は口や鼻、目からウイルスが入ることで起こるということで、手に付いた菌を体内に入れないためにも心がけてほしいということです。

その他に、この非常の事態に限り実行してもらいたいこととして:

4.握手やハグを控える
5.さまざまな物の表面をあまり触らない
6.除菌用ローションを持ち歩く

など、「なるべくウイルスを自分の体の外に出さない、人に移さない行動を取るように心がけてほしい」とアドバイスしました。

パニックになる必要はなく、最も効果的な予防はソーシャルディスタンスと手洗いだそうです。

マスクの着用は推奨されていません。

7. 新型コロナウイルス感染のセルフチェックと政府機関の連絡先

自分の体調が悪く風邪やインフルエンザのような症状がある場合の対処方法は;

1.自身を他人から隔離すること
2.自身で症状をチェックすること
3.病院に行かずにまずは電話で対応を聞くこと

新型コロナウイルス感染セルフチェックのためのサイト

海外の渡航先から帰国した、ひどくはないが症状がある、感染しているか分からないなどのような場合に、自身で新型コロナウイルスに感染しているかどうかチェックできる項目を紹介した「セルフチェックのためのサイト」をBC州疾病管理センターが公開しました。連邦政府保健省も同様のサイトを公開しています。

これを利用して確かめて、それでも症状について解決しない場合などは、「811」に電話してアドバイスを受けられます。ここで検査が必要かどうかなどを伝えられるということです。もしくは電話でホームドクター(かかりつけの医師)に相談してくださいということです。

現在つながりにくい状態が続いているということですが、辛抱強く対応してくださいとヘンリー博士がアドバイスしています。

BC州政府COVID-19(新型コロナウイルス)セルフチェックサイト: https://covid19.thrive.health/

カナダ保健省COVID-19(新型コロナウイルス)セルフチェックサイト: https://ca.thrive.health/covid19/en

医療以外の新型コロナウイルスに関する相談窓口

直接医療的アドバイスを必要としないが新型コロナウイルスについて聞きたいことがあるという場合は、専用の電話番号が設けられました。チャイルドケア、渡航規制、ビジネスへの支援などが対象となっています。

BC州政府保健省の情報窓口連絡先:
電話:国内1-888-COVID19(1-888-268-4319)110カ国語に対応、国際電話1-604-412-0957
テキスト:1-604-630-0300
毎日7:30am – 8:00pm
BC州政府COVID-19(新型コロナウイルス専用ホームページ): https://www2.gov.bc.ca/gov/content/safety/emergency-preparedness-response-recovery/covid-19-provincial-support

カナダ政府保健省の情報窓口連絡先(多言語対応可能):
電話:1-833-784-4397
Eメール:phac.info.aspc@canada.ca
連邦保健省COVID-19(新型コロナウイルス専用ホームページ): https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus-disease-covid-19.html

ブリティッシュ・コロンビア州参考サイト:

BC州保健省
https://news.gov.bc.ca/ministries/health

BC疾病管理センター(BC Centre for Disease Control)
http://www.bccdc.ca/

バンクーバーコスタル保健地域内(Vancouver Coastal Health region)
※バンクーバー,リッチモンド,サンシャインコースト,ウィスラーなど
http://www.vch.ca/

フレイザー保健地域内(Fraser Health region)
※バーナビー,ホワイトロック,ホープ市など
https://www.fraserhealth.ca/

バンクーバー島保健局(Vancouver Island Health Authority)
※ビクトリア,ナナイモなど
https://www.islandhealth.ca/

インテリア保健地域内(Interior Health region)
https://www.interiorhealth.ca/Pages/default.aspx

ノーザン保健地域内(Northern Health region)
https://www.northernhealth.ca/

日本政府の参考サイト:

日本外務省ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

日本厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

新型コロナウイルス(COVID-19)に関するカナダ国内ニュース

随時、情報を更新しています。