Vancouver Waterfront; File photo by ©Pacific Walkers
ここからの眺めが最も美しいバンクーバー・ウォーターフロント。File photo by ©Pacific Walkers

カナダ衛生保健局長テレサ・タム博士は3月16日に記者会見し、50人以上の集まりを制限すると発表しました。

これにより、各地方自治体ではさまざまなコミュニティ施設の閉鎖などが発表されています。

ブリティッシュ・コロンビア州の規制

ブリティッシュ・コロンビア州は3月16日に50人以上が集まるイベントや集会を禁止する命令を出しました。17日には公衆衛生非常事態宣言、18日にはBC州非常事態宣言を出し、万全の態勢を取ると発表しました。非常事態宣言は3回延長され、現在は5月12日までとなっています。

州政府が非常事態宣言を出したことで、議会を通さずに迅速に新型コロナウイルス対策が実行できるということです。これらの中にはスーパーでの過剰な購買への対応も含まれると説明しました。

BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、ソーシャルディスタンスを徹底するよう呼びかけました。レストランやカフェでは、テイクアウトやデリバリーのみのサービスとし、バーやクラブは閉店、美容院やサロンも閉店するよう要請しました。

違反している店舗や個人の集まりなどには罰金などが科せられる可能性があると3月26日にBC州政府が発表しました。

それから約2カ月、ようやく規制緩和が始まりました。

BC州では5月12日から規制緩和第2段階に入りました。小売店やレストラン・カフェも再開しています。Physical Distancingや手洗いの徹底などの対策が取られていることは変わりません。バンクーバーでもようやく少しずつ動き出しました。

5月6日ブリティッシュ・コロンビア州ジョン・ホーガン州首相は経済活動再開に向けた規制緩和計画BC’s Restart Planを発表しました。4段階による計画で、3月からここまでが第1段階、第2段階は5月中旬から、第3段階は6月から、第4段階はワクチン・治療薬開発後ということです。

詳しくはこちら:経済活動再開に向けた規制緩和計画 BC’s Restart Plan

4月20日ブリティッシュ・コロンビア州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士はこの日改めてこの夏に大規模なイベントの開催はほぼ不可能と言及。これを受け、バンクーバーで毎年開催されている、花火大会Honda Celebration of Lightプライドパレードが中止を発表しました。夏に開園する遊園地PNEもバーチャルでの開催を示唆しました。

バンクーバー市の規制

バンクーバー市は3月19日に非常事態宣言が市議会で可決しました。これにより市独自の対策が迅速にとれることになりました。

3月16日のBC州政府の50人以上の集会禁止を受け、市もバーやクラブの閉店を決定。さらに公園などの入場や図書館の閉鎖も決定しました。

ケネディ・ストゥワート市長は、BC州衛生管理局長がソーシャルディスタンスの徹底を要請しているにもかかわらず、市内で大勢が集まっている事例が絶えないことから、拘束力をともなう対応をすると3月23日に発表しました。

ソーシャルディスタンス違反者に対しては、個人のグループでは最高1000ドル、ビジネスでは最高50000ドルの罰金を科す対応が取られています。

しかし5月から徐々に規制緩和が始まっています。バンデューセン植物園やゴルフ場が再開。その他も徐々に使用できる施設や公園が増えそうです。ただ2メートルの間隔をあけるフィジカルディスタンスは続行されるため、再開される各施設では対策が講じられることになります。

5月8日には9日からビーチや公園に併設されているテニスコートの使用を再開すると発表しました。その他のテニスコートは15日から使用再開です。ビーチや公園に併設されている駐車場は引き続き使用禁止です。屋内のスポーツ施設などはまだ使用できません。詳しくはこちら

バンクーバー市にあるスタンレーパークでは現在車両の乗り入れが禁止されています。フィジカルディスタンスを徹底するために、車道は自転車専用レーンに、自転車専用レーンは歩行者専用になっています。一部ダウンタウンのビーチアベニューでも規制対策が取られています。

市営の施設

現在、バンクーバー市で閉店、もしくは利用禁止となっている施設は以下の通りです。

公園:
ブローデル・コンサバトリー(クイーンエリザベス公園内)、スタンレーパーク・インフォメーションブースなど

屋外レクリエーション施設:
バスケットボールコート、バレーボールコート、スケートボード・自転車パーク、スポーツフィールド

人気の公園・ビーチに隣接する駐車場:
イングリッシュベイ、スタンレーパークなど

その他のスポーツ施設:
アイスリンク、プール、フィットネスセンターなど

その他の施設:
バンクーバー図書館、プレーグラウンド(子ども用遊び場)、コミュニティセンター(カーネギー、エベリン・セイラー、ギャザリングプレース、ホームレスサービス・アウトリーチチームは除く)

詳細はこちら:
https://vancouver.ca/home-property-development/coronavirus-whats-closed-affected-or-still-open.aspx

レストラン・カフェについて

5月12日から規制緩和第2段階に入り再開となりました。ただフィジカルディスタンスや手洗いの徹底などの対応策は継続されています。

5月6日の規制緩和計画で第2段階で解除されることが発表されました。5月12日より再開可能となります。ただし、フィジカルディスタンスの継続を踏まえ、各レストランでは対応策を公に発表するよう7日の会見でDr.ヘンリーが要請しました。

これまでは、BC州では3月16日にパブとクラブ閉店の決定に続いて、21日午前0時よりすべてのレストランの店内飲食を禁止としました。テイクアウト、デリバリーサービスのみとなっていました。

これに違反した場合は罰金が科せられるということです。

公共交通機関

メトロバンクーバーの公共交通機関は減便運行しています。

バスについては運転手の安全を確保する観点から、3月20日に前方のドアからの乗降を禁止し、後方のドアのみの利用と発表されました。前方の運転席に近い座席も使用できません。

そのため現金での支払いが不可能になることから、当面の間はバスの利用料金は無料となっています。スカイトレイン、シーバス料金は通常通りです。

しかし規制緩和に伴い6月1日からバスは再び前方からの乗車を可能として、無料対応も終了、1ゾーン料金が復活します。ただフィジカルディスタンスの実施は継続されます。

現在、スカイトレイン、シーバス、バスの全てで減便運行していますが、5月18日からは徐々に運行数が元に戻り始めています。シーバスは毎30分運航は変わりませんが、最終便がCOVID-19前の時間帯に戻ります。詳しくはこちら。https://alerts.translink.ca/

駐車場

4月30日から再び料金を徴収しています。

イベントの中止

5月6日ブリティッシュ・コロンビア州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は規制緩和計画発表の中で、今年の夏は大勢の人が集まるコンサートや大規模なイベント、PNEなどの開催は不可能との見解を改めて示しました。この夏はいつもとは違った夏になるということです。プロスポーツも観客を入れての開催は不可能と説明しました。

これに合わせて、各スポーツリーグやイベント主催者は今年の予定変更を余儀なくされています。一部ではオンラインでのイベント開催も予定されているようです。

関連記事