カスケディアライバル対決はサウンダーズに軍配:ホワイトキャップス

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MLS Vancouver Whitecaps fans go crazy after scored; Photo by ©Pacific Walkers
MLS Vancouver Whitecaps fans go crazy after scored; Photo by ©Pacific Walkers / File photo

 

プレーオフへの生き残りをかけての一戦。永遠のカスケディアライバル、ホワイトキャップス対サウンダーズの勝負は接戦の末、サウンダーズに軍配が上がった。

 

9月15日(BCプレース:27,863)
バンクーバー・ホワイトキャップスFC 1‐2 シアトル・サウンダーズFC

 

先取点の好機を先につかんだのはホワイトキャップス。FW/MFメスキーダ(#11)がGKと1対1の絶好のチャンスを得る。しかしゴールを大きく割り先取点とはならなかった。

その後21分にサウンダーズFWルイディアズが決め0‐1とリードされる。さらに42分にはホワイトキャップスDFリーバイス(#46)のパスミスで相手にチャンスを与え得点され0‐2となった。

それでも前半終了間際のロスタイムにホワイトキャップスがコーナーキックのチャンスからFWカマラ(#23)が決め1点を返して1‐2で折り返した。

後半は両チームとも得点がなく、サウンダーズが逃げ切った。

 

負けられない一戦で勝てないホワイトキャップスの弱さが露呈

 

どちらのチームにとっても負けられない一戦だった。カスケディアのライバル対決というだけではない。プレーオフへの生き残りがかかった一戦だった。

試合前は、ホワイトキャップスは11勝9敗7分の勝ち点40で7位。サウンダーズは12勝9敗5分の勝ち点41で6位。その差はわずか1ポイント。ホワイトキャップスが勝てば6位圏内に、負ければプレーオフ圏内からかなり離れるという厳しい状況だった。

残り試合はキャップスが1つ少なく、ここで負けるとかなり苦しくなる。

ホワイトキャップスはここまで2連勝を含む6試合連続負けなしとそれなりに好調を維持しているが、サウンダーズは8連勝で11試合負けなしの絶好調。一気にプレーオフ圏内に滑り込んできた。

昨季のプレーオフ西カンファレンス準決勝でホワイトキャップスに勝利し、そのままの勢いでカンファレンス優勝を果たした覇者は、今季も後半に来てグッとエンジンを加速している。やっぱり強いとしか言いようがない。

この日も、前半からホワイトキャップスのミスを確実に得点にして逃げ切った。これで、サウンダーズが順位は6位と変わらないが勝ち点を44に伸ばした。ホワイトキャップスは7位のままで同40。4ポイントの差が付いた。あと6試合しかないホワイトキャップスにとってこの差はかなり厳しいところまで追い込まれた。

この日はBCプレースに超満員のファンが詰めかけた。ホワイトキャップスがMLSに昇格して以降、最高の動員数を記録した。

サウンダーズファンも多く、会場は応援合戦で盛り上がる場面もあり、見応えのあるライバル対決となった。

しかし最後はサウンダーズファンの大歓声だけがBCプレースに響いた。

 

 

 

カスケディア杯はサウンダーズの優勝が決定

 

この日はカスケディ杯を掛けた戦いでもあった。ここまでサウンダーズが1位だったが、ホワイトキャップスは2試合を残していたため、この日サウンダーズに勝って、今季MLS最終戦でポートランド・ティンバーズに勝てば、2年ぶり7度目の優勝のはずだった。

しかし結果はサウンダーズの勝利。これで3勝1敗、勝ち点9としたサウンダーズの優勝が決定。

ホワイトキャップスは今季最終戦で、2位の座を掛けてティンバーズと戦う。ティンバーズは現在西カンファレンス5位。サウンダーズ以上に手ごわい相手となりそうだ。

ちなみに昨季はティンバーズがカスケディア杯を獲得している。

 

 

 

セレブやNHLセディーン兄弟などが参加のチャリティ試合、和やかに

 

ライバルの真剣勝負の前に行われたチャリティ試合Legends & Starsがファンの歓声を浴びながら和やかに行われた。

NHL元バンクーバー・カナックスのセディンズ兄弟やバンクーバーで撮影しているテレビドラマなどに出演しているハリウッド俳優が参加しての華やかな試合。

なかなかの面白い試合になったようだ。

 

 

 

今季のホームゲーム

 

9月23日(日)4:00 pm FCダラス戦

10月17日(水)7:00 pm スポーティング・カンザスシティ戦

10月28日(日)1:30 pm ポートランド・ティンバーズ戦

 

 

記事提供The Pacific Post.jp