ホワイトキャップスは25日、これまでチームを率いてきたロビンソン監督とアシスタントコーチ2人を解任したと発表した。
23日にFCダラス戦で黒星を喫し、ホーム2連敗直後の発表。ファンや選手にも驚きを持って受け取られた。
今季はここまで低迷。現在のままではプレーオフ進出もほぼ切望的な様相を呈している。
それでもFCダラス戦後の会見では、「まだ終わったわけではない」と前向きなコメントをしていたロビンソン監督だった。
ロビンソン監督は2011年に前監督のアシスタントコーチとしてホワイトキャップス入り。2年間のコーチ経験を経て、監督に就任したのは2013年12月。監督としては2014年から今年で5シーズン目。2011年にホワイトキャップスがMLSに昇格して以降、最も長く監督を務めた。
監督就任1年目の2014年シーズンにプレーオフ進出を果たす。15年にはプレーオフで初めて準決勝に進出した。さらに17年にはプレーオフ初勝利をホワイトキャップスにもたらした。
後任はホワイトキャップスアカデミー・テクニカルディレクターのクレイグ・ダルリンプル氏。今季残り5試合を率いる。チームは来季に向けて新監督を探していると発表した。
人柄のいい監督だっただけに残念
ロビンソン監督はその人柄の良さで選手に慕われた監督だった。どんなにミスをしても選手を絶対に攻めず、監督である自らの責任と言える監督だった。
突然の監督解任にショックを受けている選手も多い。
2016年にホワイトキャップスに在籍した日本人選手工藤壮人選手もロビンソン監督の人柄の良さを語っていた。
ホワイトキャップスは今季こそ成績は振るわなかったが、ロビンソン監督は5シーズンでチームを3度プレーオフに導いた。うち2回は準決勝まで進んでいる。
CONCACAF（北中米カリブ海サッカー連盟）のチャンピオンズリーグでは準決勝まで進んだ。ホワイトキャップスとしては初めてだった。
突然の解任はチームの来季に向けた準備とカナダメディアでは報じている。
それにしてもシーズンを残しての解任は残念だ。
記事提供： The Pacific Post.jp
