もう崖っぷちだ。一縷の望みをかけて臨んだFCダラス戦でも負けてしまった。あとがないと言いながらの2連敗。ホワイトキャップスのプレーオフ進出に赤信号が点滅し始めた。
9月22日(BCプレース:21,190)
バンクーバー・ホワイトキャップスFC 1‐2 FCダラス
先制はFCダラス。42分にモスケラが決めて0‐1で前半を終えた。後半に入り、ホワイトキャップスが追いつく。66分にMFデイビーズ(#67)のアシストでFWカマラ(#23)がゴールした。しかし87分にダラスがゴールして試合が決定した。
ホワイトキャップスには「マストウィン」以上のミラクルが必要だ!
ロビンソン監督の言葉を借りると「全試合マストウィン(全勝必至)」だった。FCダラスとの一戦の前に語った言葉だ。
しかし、この日のFCダラス戦でも勝てなかった。そんなに悪い試合ではなかった。試合開始からホワイトキャップスが積極的に攻めた。それでもなかなかゴールが決まらなかった。
一方で、FCダラスはフリーキックやコーナーキックからのセットプレーで効率よく得点した。
ロビンソン監督は「残念だけど、まだ終わったわけではない。これからリーグを驚かせる可能性があるチームがあるとすれば、自分たちだと信じている」と残り試合もプレーオフ目指して戦っていくと前を向いた。
ホワイトキャップスはこれで11勝11敗7分。勝ち点40。本気でプレーオフを目指すなら「マストウィン」以上のミラクルが必要な段階に入っている。
2連敗で8位に転落、プレーオフ進出に赤信号点滅
ホームBCプレースで迎えた今季のプレーオフ進出を左右する2試合で、連敗した。15日のシアトル・サウンダーズFC戦も、この日のFCダラス戦も、リードされ、追いつき、引き離されるという同じパターンでの負け方だった。
今季はディフェンス陣が弱いことは開幕から言われていた。それがシーズンで最も大事なこの時期に大きく影響している。
ロビンソン監督はこの日の試合を振り返り、ディフェンス陣の細かな動きのミスを指摘しながら、「後半はいい動きをしたが前半のミスが最後まで響いた」と振り返った。
このパターンが今季は多い。それは得失点差にも顕著に表れている。
2連敗したホワイトキャップスは勝ち点を伸ばすことができず、順位も8位に転落。サウンダーズと対戦した8位LAギャラクシーが勝利したためだ。
厳しい。黄信号どころではない、すでに赤信号が点滅し始めた。
ただ、まだかすかな望みがないことはない。8位には転落したが6位サウンダーズとは4ポイント差のままだ。
そして次は8位ギャラクシーとLAで対戦する。これに負けると完全にアウト。「残り試合は全勝必至」と語っていたロビンソン監督。
次の試合で勝てなければ、ホワイトキャップスの今季は終わる。
久しぶりのコンビ弾! デイビーズがカマラのゴールを演出!!
ホームで久しぶりに見せたコンビ弾だ! MFデイビーズ(#67)が左サイドから華麗なドリブルで3人を抜いて上がると、エンドラインギリギリからパス。中央に駆け込んできたFWカマラ(#23)が合わせてヘッドで押し込んだ。
デイビーズ・カマラの師弟コンビが生んだゴールがこの日の唯一の得点だった。
デイビーズは今季限りでホワイトキャップスを退団し、ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに移籍する。
ホームゲームは残り2試合。コンビ弾があと何回見られるのか。せめてこれだけでも楽しみにしたい。
The Headmaster doing what he does best!
1-1 | #VANvFCD | #VWFC pic.twitter.com/95RS0wR2nS
— Vancouver Whitecaps (@WhitecapsFC) 2018年9月24日
10月のホームゲーム
10月17日(水)7pm スポーティング・カンザスシティ
10月28日(日)1:30pm ポートランド・ティンバーズ