カナダに来たなら夏はサマータイムで夜遅くまで明るいのが当たり前!と思っているかもしれない。でも、実はカナダ国内にもサマータイム制度を取り入れていない地域がある。
州全体で導入していないのは、BC州の隣の隣サスカチュワン州。ここは1年中、中部標準時(CST)を採用している。
州で導入していても、市で導入していないところもある。
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では、内陸部に多く、クレストン、チェトウィンド、ハドソンズ・ホープ、フォート・ネルソン、ピースリバー地区、タンブラーリッジで、導入されていない。オンタリオ州やケベック州にもこうした地域はある。
どうやら地方自治体に任されているようだ。
1年中サマータイムがバンクーバーにやってくる!
そしてとうとうBC州ではサマータイム廃止!ではなく、1年中サマータイムにすることを決定した。あとは導入時期がいつになるかということになる。
もともとサマータイムのために時間を変更することについては、交通事故の原因になったり、睡眠障害など健康に悪影響を与えたりすることも報告されていて、廃止の動きもあったくらい。
だいたい1年のうちでサマータイムでない期間の方が実は短い。サマータイムは3月の第2日曜日に始まり、11月の第1日曜日に終わる。つまり標準時は4カ月しかない。あまり必要だとは思えない。
ここにきて、ようやく通年サマータイムの現実味を帯びてきた。
サマータイムを1年中採用すると日本との時差は16時間に固定される
サマータイムのために時計の針を1時間進めたり、戻したりすると、もう一つ不便なのが、日本との時差。標準時の時は17時間、サマータイムの時は16時間。
通年サマータイムだと、これがなくなって楽になる。
ただし…カナダの他の州やアメリカではサマータイム制を導入したままなので、そちらの方がめんどくさいかも?
アメリカの西海岸州、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州は、通年サマータイムへの準備を着々と進めている。
でも時計の針を戻したり、進めたりしなくなるとちょっと寂しい?!
今年はつい1週間前に時計の針を戻した。パソコンやスマホなどのデジタル製品は自動的に1時間戻る。アナログ時計だと手動で1時間戻さなくていなならない。
これが結構季節行事になっていたところは確かにある。
1時間戻るということは、朝の1時間を得するということ。日曜日の朝、1時間余分にゆっくり布団の中で過ごせるため、なんだか得した気分になるのがちょっと嬉しかったりする。
とまあ、サマータイムが始まる時は1時間損するので、一緒と言えば一緒だけど。わがままなだけ?!
運転や歩行時は要注意
時計の切り替えで多くなるのが交通事故。自動車による交通事故だけでなく、歩行者の事故も多いという。
というのも、1時間時計が戻るということは、1時間早く暗くなるということ。11月初旬だと午後5時半ごろの日の入りが、サマータイム終了を境に4時半ごろになる。ちょうど帰宅時間と重なるため、交通事故が増えるらしい。
睡眠障害も起こるのだそうだ。
そんなことを考えるとやっぱりなくていいのかも。