昨年好評だったParks Canadaの国立公園入場料無料化が、一部永久的に実施されることになった。
カナダ政府は、連邦政府環境省Parks Canadaが管轄する国立公園への入場料を17歳以下に限り無料にすると発表した。国立公園(National parks)、国定海洋保護地域(National marine conservation areas)、国定史跡(National historic sites)が対象。
2月27日に発表された連邦政府予算案に盛り込まれ、2018年1月1日から実施されている。
Parks Canadaは昨年、カナダ建国150周年を記念して、毎年発行している年間入場パス「ディスカバリーパス」を2017年に限り無料配布。多くの人々が利用した。
今回の発表は、昨年11月にキャサリン・マッケナ環境大臣が、国立公園無料化について若者を対象に実施するとした意向を実現したもの。
ただし、入場料は無料でも各施設によっては使用料などが発生する場合がある。詳しくはParks Canadaのサイトを参照。
Parks Canada 17歳以下入場料無料に関するサイト:
http://www.pc.gc.ca/en/voyage-travel/admission/jeunes-youth
無料化で入場者が大幅アップ
Parks Canadaは入場料無料化で2017年は入場者数が大幅に増加したと発表した。
2017年11月時点で、2017年1月から7月までにすでに1400万人が訪れ、前年と比較して約12パーセント増加。
昨年の無料化でカナダの自然や歴史に触れた人が増え、その経験を基に今年も増加が期待できる。
全国にある国立公園は47カ所、国定史跡170カ所。カナダの大自然や歴史を経験できる場所が多いのが魅力。
18歳以上の入場料は、7人まで(自動車1台につき)の年間家族ディスカバリーパスは136.40ドル(約80カ所が利用可能)。1回ごとの入場料は67.70ドル、65歳以上シニアは57.90ドル。
年間パスは、Parks Canadaサイトでオンラインから、もしくは、カナダを代表するアウトドア店MEC(Mountain Equipment Co-operative; https://www.mec.ca/en/stores)の全国各店でも購入できる。
地域によっては、各施設の年間パスを発行しているところもある。詳しくはParks Canadaを参照。
パークス・カナダHP: www.pc.gc.ca/en/index
申請などパスについて: www.commandesparcs-parksorders.ca/webapp/wcs/stores/servlet/en/parksb2c