ラフライダーズに余裕の勝利!

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BC Lions 2017
カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)BCライオンズ

前週7月28日エドモントンでのエスキモーズ戦に26‐37で敗れ、連勝が4でストップしたBCライオンズ。今週はBCプレースでサスカチュワン・ラフライダーズと対戦した。

3連休初日とあって会場にはライオンズファンだけなく、ラフライダーズファンも多く駆け付けた。ラフライダーズファンはいつも熱狂的。この日も緑のシャツに身を包む緑軍団がオレンジの中に色鮮やかに目立っていた。

そのライダーズファンが最も盛り上がったのは第4クオーター試合終了3分前。46ヤードのパスでタッチダウン。この日の初得点となった。さらに試合終了1分30秒前にもタッチダウン。すでに得点差があり逆転の可能性はなかったものの、会場のファンは大いに盛り上がった。

ライオンズは、先発クオーターバック・ルーレイ(#14)が序盤からチームを引っ張った。3試合連続先発。先週は負けてしまったが、ケガから完全復帰したベテランは今季絶好調だ。

第1クオーターに2フィールドゴールで6-0とリードすると第2クオーターには1タッチダウン、1フィールドゴールなどで18-0として折り返し。

後半もライオンズはペースを落とすことなく、第4クオーターのタッチダウンなどで一時は30‐0と差を広げた。残りは3分。このまま逃げ切るかと思ったが、サスカチュワンも意地を見せ30‐15まで追い上げた。

この日はQBルーレイSBバーンハムのコンビが絶好調だった。338ヤードを稼いだルーレイ、113ヤードのパスを成功させたバーンハム。特に第2クオーターのタッチダウンがきっかけでいい形でその後の攻撃につながっていった。

ライオンズは第4クオーターには新人QBアレックス・ロスを投入する余裕ぶり。前半に激しいタックルでサックされたルーレイを休ませる意味もあった。試合後ルーレイは「ちょっとまた痛むけど大丈夫」となんでもないことを強調。2011年グレイカップ最優秀選手もその後ケガでなかなか全盛期の調子を取り戻すことができなかった。今は絶好調。

QB一番手・ジェニングスが7月15日ハミルトン・タイガーキャッツ戦で負傷。そこから交代したルーレイが代役以上の役割を果たしている。ジェニングスの出番は当分なさそうだ。そう思わせるほどの好調ぶり。ルーレイは「先週のエドモントンとのゲームで敗戦し今日のチームにはこの勝ちが必要だった」とベテランらしくチーム第一を強調した。

バーンハムもチーム一丸の勝利を強調した。好調だった自身のプレーについては「そうそうチャンスは来ないのでチャンスが来た時にはものにしなければ」と笑った。次戦も同じカード。ただしサスカチュワンで対戦する。「次は向こうのホームゲーム。今日以上にいい試合をしないといけない」と勝ってなお気を引き締めた。

それもそのはず。西地区は開幕から負けなしの1位エドモントン・エスキモーズから4位ウィニペグ・ブルーバマーズまでが4点差にひしめくレベルの高い激戦が続く。ライオンズはこれで7試合を消化し、5勝2敗、勝ち点10、西地区3位。これくらいで喜んでいるわけにはいかない。

次は8月13日サスカチュワンでラフライダーズと、18日にはホームでカルガリー・スタンピーダーズと、西のライバルチームとの試合が続く。

8月5日BCプレース(23,415)
BCライオンズ 30-15 サスカチュワン・ラフライダーズ