「グレイカップ」とはカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)のそのシーズンの優勝チームが受け取る優勝杯。

そこからCFLの東西優勝チームがぶつかる決勝戦も「グレイカップ」と呼ばれている。1909年に当時のカナダ総督アール・グレイ氏から優勝チームにカップが贈られたことからこの名前が付いた。

NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)の優勝チームに贈られるスタンレーカップは、1906年からプロでも受け取る権利が与えられたが、プロリーグとして定着したのは1915年から。

ということで、このグレイカップは実は北米プロスポーツで贈られる優勝杯としては最も歴史が長いということのようだ。

グレイカップは今シーズンが第107回。途中で第一次世界大戦などの理由で開催されなかったため、少し数字が合わない。

グレイカップに駒を進めることができるのは、東西各地区のプレーオフを勝ち抜いた2チーム。

対戦は1試合のみ。毎年11月に行われる。今年は11月24日にアルバータ州カルガリー市マックマホンスタジアムで開催される。

 

レイカップ・ウィークで街はお祭り騒ぎ! バンクーバーでも2011年に実現!!

グレイカップの開催地はあらかじめ決まっている。そのシーズンの東西どちらかの優勝チームのホームであるわけではない。

だから、地元チームがグレイカップに進出する機会というのは非常に稀で、そうなると街はグレイカップフェスティバルですごく盛り上がる。

グレイカップは優勝杯と決定戦を指すのだが、グレイカップウィークと言われるフェスティバルは1週間前から始まる。会場近くには屋台が軒を連ね、町のあちこちで色々な大会に応じた催し物が行われるのだ。

バンクーバーでは2011年に実現した。BCプレースで開催されたグレイカップで、西の覇者BCライオンズと東のモントリオールが激突した。

結果はライオンズの優勝。BCプレースではオレンジ色の紙吹雪が舞い、町中がもうお祭り騒ぎになった。

今年はエドモントン・エスキモーズが本拠地とするアルバータ州エドモントンのコモンウェルス・スタジアムで開催される。エスキモーズは今季すごく調子がいい。エスキモーズファンは期待しているだろう。すでにチケットの販売も行われている。

熱狂的なファンは、グレイカップが終了すると翌年のグレイカップに向けてすぐに動き出すのだとか?

今シーズンのグレイカップへの切符を手にするのは、果たして?

カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)サイトhttps://www.cfl.ca

 

 

BC Place turned into orange for BC Lions’ Gray Cup win. Nov 27, 2011
BCライオンズ優勝でオレンジの紙吹雪に包まれるBCプレース。2011年11月27日;Photo by ©Sam Maruyama

トップ写真:
BC Lions won the Grey Cup in 2011. Nov 27, 2011, BC Place, Vancouver; Photo by ©Sam Maruyama