シリーズ1では、「カナディアン・フットボール・リーグ“CFL”とは」を紹介した。シリーズ2では、リーグ編成を紹介しよう。
CFLは全国に9チーム、東4西5チームの不均衡な変則編成
プロスポーツリーグなのに、なぜか9チームと変則な編成になっている。
東地区4チーム、西地区5チームだ。
東は、トロント・アーゴノッツ、ハミルトン・タイガーキャッツ、オタワ・レッドブラックス(以上オンタリオ州)、モントリオール・アロエッツ(ケベック州)。
西は、BCライオンズ(ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー)、カルガリー・スタンピーダーズ、エドモントン・エスキモーズ(アルバータ州)、サスカッチュワン・ラフライダーズ(サスカチュワン州レジャイナ)、ウィニペグ・ブルーバマーズ(マニトバ州)。
この体制になったのは2014年。それまでは全8チーム、東西各4チームだった。
オタワがカギ⁈リブランドしてCFLに復帰で9チームに
なぜ9チームになったのか?
理由は2014年にオタワが帰ってきたからだ。オタワにはレネゲーツが2002年から2005年まであったが解散。2014年に新しくレッドブラックスとしてCFLに復帰した。
そうなるとリーグ編成はいびつな形となる。CFLは東西地区に分かれているので、オタワにチームが復帰したということは、オンタリオ州だから必然的に東に加入することになる。
そこで、前のシーズンまで東だったウィニペグ・ブルーバマーズが西に戻ってくることになった。というのも、このウィニペグは、オタワにチームがある時は西に、ない時は東に移動する。
ウィニペグがあるマニトバ州がオンタリオ州の西隣であることから、位置的に東にも西にも所属できるということだろう。
なぜ、東が5チームとならないのかは分からないが、グレイカップ優勝こそ東西バランスよく獲得しているものの、レギュラーシーズンを見ると西高東低が続いている。そう考えると激戦の西が5チームとなるのは当然か?と思わなくもない。
ということで、西にブルーバマーズが戻ってきたことで、西が5チーム、東が4チームとなった。
だからシーズン中は毎週1チームだけ試合がないことになる。CFLは1シーズンに1チームが全18試合だから、8チームの時よりは少しだけシーズンの期間が延びた。以前は6月後半、もしくは7月初旬に開幕したが、2014年以降は6月中旬には開幕する。
ということで、今季も6月中旬に開幕。バンクーバーを本拠地とするBCライオンズは、6月15日にホームBCプレースで開幕した。ウィニペグ・ブルーバマーズに黒星発進。新生ライオンズの2019年シーズンは果たして?
CFL カナディアン・フットボール・リーグHP: http://www.cfl.ca/