夏はどこ?! Junuaryな6月が終わっても雨が続くバンクーバー

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Hydrangea in June, Vancouver; Photo by ©Yu Natsumi
バンクーバーでも人気の花、紫陽花。雨が多い今年の6月は、何だか特に嬉しそうに咲いている?! Photo by ©Yu Natsumi

 

昨夜からバンクーバーは雨となっていますね。すでに7月も10日。カナダデーも終え、通常なら夏真っ盛りという季節ですが、今年はどうも雨が多いようです。

バンクーバーは雨が多い都市で知られています。ご存知でしたか?

寒い国として知られるカナダは、冬は雪に閉ざされるというイメージがあるのではないでしょうか?

それはその通りなのですが、例外の都市があります。太平洋岸のブリティッシュ・コロンビア州の大都市バンクーバーと州都ビクトリアです。

カナダの西南端に位置するこの2都市は、太平洋の南西からの湿った空気が流れ込むため、冬でも雪がほとんど降らず雨が多いのです。

中でも山が近いバンクーバーは、冬の季節はほとんど雨となります。週に5日、6日、雨なんてことも稀ではありません。

そのため冬の間は、“Raincouver:レインクーバー”と呼ばれています。“Rain:雨”と “Vancouver:バンクーバー”を掛け合わせた造語です。よくできていますよね。

 

 

Junuary‐6月の雨の季節-

 

1年のうち最も雨が多いのは大体いつも1月です。3月くらいから雨の日は少なくなり、4月、5月といい季節を迎えます。

ところが、6月になるとなぜか天気が悪い日が続くことがあります。雨が多く、気温も下がり寒い日が続くこともしばしば。6月に雨なんて日本の梅雨みたいですよね。

カナダで6月と言えば、卒業式シーズンで、この季節に雨が降ることがよくあります。なので、「あ~このシーズンかぁ」と卒業式をバンクーバーで迎えたことがある人は、6月の雨に出合うと卒業式を思い出したりします。ちょっとノスタルジックですね。

そして、6月に雨がよく降ることをもじって、“Junuary”といいます。

もうわかりますよね? そう、“June:6月”と “January:1月”を掛け合わせた造語です。こちらもよくできてますよね。発音は「ジュニュワリー」です。

雨が多いバンクーバーならではの造語。天気に関する言葉は、生活に密着していて、どこの街にいても面白いですよね。

バンクーバーは明日から夏のような天候が戻るようです。今週末は暑くなりそうです。夏のイベントも要チェックですよ。

 

 

A typical Junuary weather in 2018; Photo by ©Yu Natsumi
今年の6月によく見られたバンクーバー上空を覆う曇り空。すでにアラスカクルーズも始まり夏本番のはずが…。Photo by ©Yu Natsumi