バンクーバーで見たホワイト選手のハーフパイプに衝撃

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Sean White played at West Vancouver, BC
ホワイト選手が参加したバンクーバーでのテスト大会。2009年2月。ウエストバンクーバー市 Photo by ©Sam Maruyama

ショーン・ホワイト選手の3度目の金メダルで男子ハーフパイプは幕を閉じました。31歳になってもあの動き、すごいです。

スノーボードのハーフパイプはその前の2006年トリノ大会から正式種目となりました。初代金メダリストとなったホワイト選手は、バンクーバー大会の時は、前年のテスト大会から参加する力の入れようでした。連続金メダルが掛かってますからね。

今から8年前です。選手として最も脂が乗っている時期で、年収が当時10ミリオンだったことも話題になりました。オリンピックにプロ選手が参加して久しいですが、冬季オリンピックに限って言えば、NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)の選手以外ではそれほどプロでそれほど年収が高い選手は参加していなかったと思います。

それが個人種目でそれほど年収を稼げるスノーボードとはどんなものか…と興味をそそられました。無理もないですよね。Xゲームというものの存在もこの時初めて知りました。

それからXゲーム種目はオリンピックでも増え、今回銅メダルを獲得したカナダのマックモリス選手が出場したスロープスタイルもソチ大会から正式種目となりました。

あのアクロバティックな演技はやっぱり魅力的です。空高く舞って空中で何回転もする姿は、人間の奥深いところにある何かを刺激する気がします。魅入られるというか。

バンクーバーで見たホワイト選手の演技もそうでした。

あれから8年。ケガが付きものだろうXゲームの第一戦で活躍してきて、さらに金メダルまで獲るなんてすごすぎます。しかも、最後の最後の最後の試技で。ソチ大会ではメダル圏外で、それがよほど悔しかったのかもしれません。

スノーボード競技はアメリカが強いです。今回もここまで金メダルを総なめではないでしょうか?やはりホワイト選手の影響でしょうか?

冬季オリンピックのプロ選手参加はどれくらい?

Sean White was inverviewed by reporter at West Vancouver, BC
バンクーバーでのテスト大会でインタビューを受けるホワイト選手。2009年2月。ウエストバンクーバー市 Photo by ©Sam Maruyama

バンクーバー大会のホワイト選手は衝撃でしたが、その他ではNHL選手が参加するアイスホッケー以外は、冬季オリンピックのプロ選手参加はそれほど影響がない気がします。

NHLやXゲーム以外にも、プロ選手は存在します。

例えばカナダなら、カーリング選手もほぼプロです。他にはフィギュアスケート選手も、プロに転向した後、また競技に戻ってオリンピックにチャレンジできます。スキージャンプにもレッドブルなどのスポンサーがついていたります。

今、純粋にアマチュアだけで構成されている種目がどれくらいあるのでしょうか?

クロスカントリースキー、ノルディック複合、バイアスロンなどはそうかもしれないですね。他にはモーグルやエアリアルも、そうでしょうか。

プロの定義を、競技をすることで収入を稼ぐとするならば、女子アイスホッケーや多くのスキーヤーもやはりプロとは言わないのでしょう。

そう考えるとまだまだアマチュアとして活躍している人々の方が多いかもしれません。

プロ参加の是非はともかくとして、オリンピックでは常に選手に対して公平であってほしいと思います。