週末、カナダラインのシティホール・ブロードウェイ駅でスカイトレインを待っていると、駅の構内に聞き覚えのある声が流れてきました!
セス・ローガンさんのアナウンスです!! 内容は正確には覚えていませんが、車内で物を食べてその辺に食べカスをまき散らすのは汚いだろう! みたいな内容でした。面白い!
すでに始まっていたのですね。公共交通機関を利用する時のマナーを促すアナウンスです。
スカイトレインの車内でアナウンスがあるのかと勝手に思っていましたが、駅構内でした。でも、もしかして車内でもあるかもしれませんね。バスの中でもアナウンスがあるということなので楽しみにしたいと思います。
なぜバンクーバーのスカイトレインでローガンさんの声なのか?
ローガンさんはバンクーバー出身の俳優/コメディアン/映画監督とマルチなタレントを持つハリウッドで活躍する俳優です。
出演している映画は多数で、「パイナップル・エキスプレス(邦題:スモーキング・ハイ)」などはよく知られていますが、「ザ・インタビュー」は物議を醸したので覚えている人もいるかもしれません。
そのローガンさんがなぜ突然バンクーバーで、しかも公共交通機関で注意を促す声を担当することになったのか?
話せば長いですがお話ししますと、きっかけは、今年5月からメトロバンクーバーの公共交通機関、バス、スカイトレイン、シーバス、ウエストコースト・エキスプレスで、クレジットカードを直接タップして利用が可能になったことです。
メトロバンクーバーの公共交通機関を管轄するトランスリンクが、市民や利用者にその事実を周知するためにスカイトレインとバスでアナウンスすることを決定しました。
当初はVISAカードの広告塔であるアメリカのハリウッド俳優モーガン・フリーマンさんが担当することになっていたのですが、その発表をした途端、セクハラ疑惑が持ち上がり企画倒れとなってしまいました。
そこで、せっかくの面白い企画なのでと、一般の人がSNSで代役を探し始めたのです。その時に名前が挙がったのが、ハリウッドで活躍しているバンクーバー出身の俳優さんたち。
その中でローガンさんの名前も出てきて、本人もまんざらではないことをツイートしたことから、決定となったようです。
ローガンさん本人もバンクーバーではトランスリンク利用者だそうで、アナウンスにも実感がこもりますよね。
アナウンスを担当することになって以降、アメリカで深夜に放送されているトークショーでゲストに出るたびに、アナウンスのことを話しているようです。
バンクーバーの宣伝にもなるし、バンクーバーにとっては2重に嬉しいローガンさん決定でした。
それはそうと、ローガンさんの名前は、ローゲンとされているところも多いですね。発音を聞く限りはローガンがしっくりする感じがしますね。
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トロントの地下鉄でもバンクーバーを真似てローガンさんの声で放送中
バンクーバーでのローガンさんのアナウンス決定が発表された後、なんと、トロントでも地下鉄で同様のアナウンスをすると発表しました。
しかもバンクーバーより先に実施。う~ん…。
トロントやオンタリオ州はバンクーバーを真似ることが最近多いですね…。
バンクーバーがそれだけ斬新で先進的ということでしょうか?
西から吹いてくるアジアからの風と、南から上がってくるカリフォルニアやワシントン州の風が、バンクーバーの気風とぶつかって、うまい具合にアイデアが沸き起こるということでしょうか?
他のカナダの都市にもこの企画は広がっていきそうな予感です。
とにもかくにも、どこにいても公共交通機関でのマナーは守りましょう。
トランスリンクHP: https://www.translink.ca/