メトロバンクーバーの公共交通機関で、5月22日からクレジットカードやモバイル機器での支払いが可能になる。
現在はコンパスカードをタップすることで利用できる公共交通機関が、コンパスカードを購入しなくてもクレジットカードやモバイル機器を直接タップして利用できる。
利用方法は?
メトロバンクーバーの公共交通機関を管轄するトランスリンク社が運営するバス、スカイトレイン、シーバス、ウエストコースト・エキスプレスが対象。
使用できるクレジットカードは、タップ式での支払いが可能なVISAカードとMaster Card、使用できるモバイル機器は、Apple Pay、Google Pay、Samsung Pay。
使用方法は通常のコンパスカードと同様で、スカイトレイン、シーバス、ウエストコースト・エキスプレスでは、駅にあるゲートを入場、退場する時に、コンパスカード専用のタップ場所にタップする。
バスは、乗車する時にのみ、乗車口にあるコンパスカード専用読み取り機にタップする。降りるときにはタップする必要がない。降車口にも読み取り機があるが、バスを降りるときにタップすると、余分にチャージされるので要注意。
利用した区間の運賃が使用したクレジットカードにチャージされる。トランスファーもコンパスカード使用時と同様に可能。バス、スカイトレイン、シーバスは90分間、ウエストコースト・エキスプレスは180分間有効となっている。デビットカードは現在のところ対象外で使用できない。
大人料金のみ
対象となる料金は、現金支払いの大人料金のみ。コンパスカードに設定されているバリュー料金を利用している場合や1カ月定期を利用している場合、一日パスなどを利用する場合は、引き続きコンパスカードの利用が必要となる。
トランスリンクCEOケビン・デスモンド氏は、コンパスカードはトランスリンクを通勤や通学など常時利用している人向けで、今回のクレジットカード払いについては単発的な利用者や旅行者にとって便利なシステムとなると語っている。
カードクラッシュに注意
便利なクレジットカード払いだが、注意点もある。それは、数枚のカードを同時にタップすることによるカードクラッシュだ。
例えば、クレジットカードを複数入れた財布をそのままタップしたり、スマートフォンケースにコンパスカードとクレジットカードの両方を入れたままモバイル機器で支払いをしたりした場合など、カード読み取り機が複数のカードを同時に読み取るとカードクラッシュが起きるため、カードは必ず1枚のみをタップするよう注意を呼び掛けている。
将来的には、現在は利用できないデビットカードや、現在開発中のコンパスカードアプリによる使用も可能にしたいとしている。
クレジットカードの利用に関する詳細は、トランスリンクの専用ウェブサイトを参照。
https://www.translink.ca/Fares-and-Passes/Tap-to-Pay.aspx