バンクーバー・ダウンタウンのウォーターフロント駅を発着するウエストコースト・エキスプレスは14日午後から運行を再開します。
13日午後からデモ隊が鉄道を封鎖した影響で全面運休となっていましたが、今日の早朝に撤退したため、午後から再開するということです。
VIAレールは引き続きカナダ北部の一部路線を除き全面運休です。
ウエストコースト・エキスプレスが13日夕方から全便運休
バンクーバー・ダウンタウンのウォーターフロント駅を発着するウエストコースト・エキスプレスが13日夕方の運行を全て停止しました。
原因は鉄道が通っているピットリバー・ブリッジをデモ隊が封鎖しているためでした。
背景にはブリティッシュ・コロンビア（BC）州北部の天然ガス事業のために必要なパイプライン工事を先住民族が承認していないにもかかわらず、連邦警察がデモをする先住民族たちを逮捕したことがあります。
この警察の行為に全国の先住民族たちが反旗を翻し、若者を中心に共感した人々が、カナダ全国でデモを決行しています。
バンクーバーでは11日には、キャンビー&ブロードウェイ通りの交差点を完全封鎖、12日はグランビルブリッジを封鎖して混乱が起きました。いずれも1日で終了しています。
ウエストコースト・エキスプレスを運営するトランスリンクはデモがいつまで続くか分からないため、14日以降のスケジュールもチェックするよう呼びかけていました。
ウエストコースト・エキスプレスはバンクーバー・ウォーターフロントからミッションまでをつなぐ鉄道でメトロバンクーバーでは唯一の長距離鉄道サービスです。朝と夕方のラッシュアワー時のみ運行していて通勤通学の足となっています。
今日の突然の運行停止は帰宅する人々を直撃しました。トランスリンクは、スカイトレインでコッキトラムまで行ってそこからバスでの臨時サービスを増便して対応していました。
詳しくは特設ホームページを参照
トランスリンク： https://alerts.translink.ca/
オンタリオ州、ケベック州も、CN、VIAも運行停止に
同じように、オンタリオ州とケベック州でも、市民の足に影響が出ています。両州では7日から鉄道を止めるデモ決行され、トロント、オタワ、モントリオールをつなぐ列車が停止。現在も続いています。
貨物を運ぶCNレールは東カナダでの運行を停止しました。観光列車で知られるVIAレールも北側を通るルートを除いてすべての運行を停止すると発表しました。
VIAレールはすでに予約している場合は返金に応じるとしています。13日から2月18日までは予約を受け付けないということです。
VIAレールHP: https://www.viarail.ca/en/plan-your-trip/departures-arrivals
