バンクーバーでも6月の声を聞くと、そろそろ夏が近いなぁと感じます。特に日が長いバンクーバーでは、この頃になると夜の9時頃はまだ普通に明るく、散歩やウォーキングも夕食後ということも珍しくありません。

しかし6月のバンクーバーには別名があります。それは“Junuary”。6月、特に前半は、とにかく雨が多いのです。

バンクーバーの雨の季節と言えば、冬。レインクーバーといわれるほどで、特に1月に雨が多いため、6月のJuneと1月のJanuaryをもじってJunuaryとなるわけです。

その名の通り、先週は結構どんよりとした日が続きました。「今年もやはり雨が多いかぁ」と思っていましたが、週末辺りから晴れ間が多くなり、今週は先週とは打って変わってどうやら晴天続きとなりそうです。

しかも、気温も真夏並みに上がりそうな予想。明日から3日間はバンクーバーでも25度を超えてきそうです。

真夏に酷暑となる日本からすれば、「たったの25度?!」と思うかもしれませんが、バンクーバーの夏の平均最高気温は25度。近頃は30度くらいまで上がることもありますが、それでも25度といえばやっぱり暑い!!

BC州内陸部では先週の木曜日夜から金曜日の朝にかけて雪が降るかもと注意を呼び掛けていたのに、今週はもう30度越えになると言っていました。極端すぎです!

でも、今週は真夏並みの暑さが楽しめそうです。

 

 

の晴天続きは山火事発生に要注意!

 

晴れの日が続くということは、乾燥した空気に覆われるということ。バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州では毎年、夏になると山火事が発生します。

原因は、人的要因と自然要因があるのですが、シーズン前半は人的要因、後半はどちらかというと自然要因が多い感じです。

人的要因とは、人の火の不始末によるもので、みんなが注意すれば防げるものです。しかし自然要因は、乾燥した大地に雷が落ちることで発火し、風にあおられて大きな山火事被害となるもの。人間の手では防ぎようがない山火事が発生するというわけです。

これまでは2年に1度のサイクルで山火事大発生が起こっていましたが、最近は、昨年、一昨年と2年連続で大規模な山火事に見舞われています。

山火事は主に州の内陸部で発生するのですが、昨年は風向きの関係でその煙がバンクーバーをも覆い、一時は街が真っ白に。大気汚染の危険数値が中国の北京以上になるという事態も発生しました。

長くバンクーバーに住んでいますが、あんな事態は初めてでした

今年もその可能性が高まっています。BC州政府は、今年も山火事発生率が高いとの予想を発表しました。理由は、冬から春にかけて雨が少なかったことと、この夏に気温の上昇が予想されることだそうです。

今年はすでに261件の山火事が発生していて、11,000ヘクタールを焼いています。山火事シーズン前半だったこれらの多くの要因は人的要因だったと発表されています。

晴天はアウトドアを楽しむのにはとても気持ちがいいですが、バンクーバーでは一つ間違うと大きな災害に。どんな時でも火の元には気を付けて、楽しい夏を過ごしたいですね。