カナダ西部の中長距離バスサービスを運行していたグレイハウンド・カナダが今年10月31日でサービスを停止すると発表したのが今年7月。この突然の発表は、ジャスティン・トルドー首相が緊急に対策を講じる必要があると言及したほど衝撃的なニュースだった。
あれから約3カ月。今月29日から新たなバスサービスの内容がようやく明らかになった。
サービスを開始するのはサスカチュワン州に本社を置くライダーズ・エキスプレス。同州内でのサービスのみを提供していたが、グレイハウンドのカナダ西部でのサービス停止により、ブリシッテュ・コロンビア州、アルバータ州への運行を決定した。
運行開始は10月29日(月)。グレイハウンドのサービスが停止する2日前。すでにスケジュールもウェブサイトに掲載され、予約もオンラインで受け付けている。
バンクーバー・カルガリー間は1日2便、毎日運行を実現
サスカチュワン州が本社のためサスカチュワン州が起点となる。まずは州都ウィニペグから西に向けて、アルバータ州カルガリーを経由してBC州バンクーバーまでの運行となる。
バンクーバー・カルガリー間は1日2便、毎日運行。料金は片道150ドル。
所要時間は約12時間。第1便は午前8時にバンクーバー、カルガリーをそれぞれ出発。同日午後8時に到着する。第2便は午後8時に出発し、翌朝午前8時に到着するスケジュールとなっている。
主な停車都市は、バンクーバーから東に向かって、アボツフォード、ホープ、カムループス、サーモンアームス、レベルストーク(以上BC州)、レイク・ルイーズ、バンフ、キャンモア、カルガリー(アルバータ州)となっている。
今後、スケジュールや料金、停車場所は変更する可能性もあるとしている。
ライダーズ・エキスプレスのバンクーバー・カルガリー間のスケジュールはこちら: https://riderexpress.ca/schedules/vancouver-calgary/
グレイハウンド同様に、オンタリオへのサービスも検討
同社フィラット・ウーレイ社長は、まずは西に向けてウィニペグ(サスカチュワン州)からバンクーバーを開始し、その後、東のマニトバ州、そしてオンタリオ州へのサービス開始も視野に入れているという。
ウィニペグ・カルガリー間は10月29日から1日1便、毎日運行。料金はウィニペグ・カルガリーが片道200ドル。
ウーレイ社長は料金について、現時点ではグレイハウンド社と同様の料金設定にしていると語っている。
サスカトゥーン(サスカチュワン州)・エドモントン(アルバータ州)間も近いうちに運行開始する予定としている。
ライダーズ・エキスプレスのサイト: https://riderexpress.ca/