Air Canada at YVR; File photo by ©Pacific Walkers
バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機。File photo by ©Pacific Walkers

オンタリオ州保健省は27日、新たに1人の新型コロナウイルス感染を発表しました。前日に発表した60代女性の夫で、イランには一緒に行っていないということです。オンタリオ州では6人目の感染者です。

ケベック州でも27日、感染者が確認されました。モントリオールに在住の女性で、最近イランから帰国したということです。中国への渡航歴は報告されていません。

イランからの帰国者の感染は、ブリティッシュ・コロンビア州の1人と合わせて3人となりました。またイランからの帰国者から感染したのは2人となります。

オンタリオ州5人目の感染者も中国への渡航歴なし

オンタリオ州保健省が26日に発表した感染者は60代女性でイランへの渡航から2月15日に帰国。症状が出たため9日後に医療機関を受診したと報告しました。中国への渡航歴はないということです。

2月20日にブリティッシュ・コロンビア州で確認されたイランから帰国して感染が確認された女性との関連はないと説明しました。

オンタリオ州での感染拡大の可能性は低いということです。

オンタリオ州での帰国者隔離で発症はなし

中国湖北省武漢から政府チャーター機第2便での帰国者には1人の発症者もなく14日間の隔離を25日に終えたことも報告しました。

横浜に停泊しているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスからチャーター機で帰国したカナダ人乗客については、現在感染は一人も確認されていないということです。

日本を含む7カ国の状況を注視、旅行者は最新情報のチェックを

オンタリオ州保健省デイビッド・ウィリアムズ博士は、世界の現状を注視していると語り、海外へ渡航する場合には連邦政府が発表している最新情報を確認するようアドバイスしました。

カナダ連邦政府は現在7カ国からの帰国者に、帰国後14日間は自身で健康状態をチェックし、症状が出た場合は早急に保健機関に連絡するよう呼びかけています。

7カ国は、中国、イラン、イタリア、韓国、シンガポール、香港、日本です。

また中国湖北省と武漢からの帰国者は自身で14日間の自宅待機を取るよう義務付けています。

フランソワ-フィリペ・シャンパーニュ外相は、春休みが近づくため海外への渡航を計画している場合は、外務省の渡航情報を確認してほしいと呼び掛けました。2月25日現在で日本への渡航は通常の注意が必要というレベル1です。

カナダ外務省渡航情報サイトはこちら。

https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/latest-travel-health-advice.html

海外からの渡航者へのカナダ各空港での対応については、現在のところ変更するという発表はされていません。

カナダ政府は現在海外からの渡航者に対する入国制限も発表されていません。これまで通り、国内各空港の入国ロビーでの注意喚起と電子入国審査機での健康状態をたずねる質問事項で対応しているようです。

 

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