頭部を銃で撃たれたトド「ユキ」がバンクーバー水族館に到着

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2 A rescued Steller sea lion “Ukee” of the Vancouver Aquarium Marine Mammal Rescue Centre; Photo from Vancouver Aquarium Twitter @vanaqua
バンクーバー水族館のレキューセンターに運ばれてきたトドの「ユキ」。かなり大きい。バンクーバー水族館ツイッター@vanaquaより。

 

バンクーバー水族館に新しい仲間「ユキ」が到着した。体重は300キログラム超と同水族館では最大級。大型新人の仲間入りで水族館がまた少しにぎやかになった。

 

頭部を銃撃された姿がバンクーバー島で発見される

 

バンクーバー水族館は15日、頭部を銃で撃たれて負傷しているトドを同海洋哺乳類救助センター(The Vancouver Aquarium Maine Mammal Rescue Centre)に運んできたと発表した。

同水族館の発表によると、今月11日にバンクーバー島南東部ユークレットの海岸に動かずにじっとしているトドがいると通報があったという。動かないが息はしているようだということでセンターの職員7人が出向いた。

救助には、漁業海洋省とカナダ公園庁の職員、コミュニティのボランティアも同行。大型海洋動物だけに大掛かりな救助作戦となった。

それでも無事にセンターに到着。これからここで検査や治療、リハビリを受けることになる。

同センターによると、「ユキ」はかなり衰弱しているという。オスのトドなら通常は500キログラムはあるという。長い期間ケガをしたままだったようだと専属獣医が語っている。

頭部には銃撃を受け、視力がかなり弱っているという。視力を完全に失えば、自然界には戻れないと判断するということだ。

 

 

バンクーバー水族館の大型新人「ユキ」は街の名前から命名

 

「ユキ」と名付けられたバンクーバー水族館の大型新人、綴りは “Ukee”。ユキが見つかった街ユークレット “Ucluelet” から名付けられた。

ユークレットと言えば、バンクーバー島の海岸が美しい街で知られている。東日本大震災の時には、日本から大量のがれきが到着した場所でもあり、清掃作業で出かけたという人や町の名前は聞いたことがあるという人もいるかもしれない。

「ユキ」の早い快復を願うばかりだ。

 

 

大型海洋動物への銃撃行為は珍しくない

 

海洋動物を銃撃するなんてと普通の人なら思うだろう。しかし、どうやら珍しい話ではないようだ。昨年も頭部を銃撃されたアシカが同水族館に運ばれてきているという。やはり視力を失ってしまったようだ。

バンクーバー水族館にはカナダで唯一の海洋哺乳類救助センターが併設されている。太平洋地域を中心に、海洋生物の救助、保護、リハビリなどを行っている。

以前には日本からもケガをしたイルカが運ばれ、ここで快復して元気に泳いでいたことがあった。

同センターに運ばれ、快復した動物は自然界へと戻っていく。自然界で生きていけないと判断された場合は、水族館での飼育など、最善の方法を提供している。

同センターは海洋動物がケガを負っていたり、動けなくなったりしているような状況に遭遇した場合は、同センターに連絡するよう呼びかけている。

 

The Marine Mammal Rescue Centre:604-258-SEAL (7325) / The DFO hotline:1-800-465-4336

 

バンクーバー水族館: https://www.vanaqua.org/

バンクーバー水族館・海洋哺乳類救助センターへの寄付: https://rescue.ocean.org/donate

 

関連サイト: the Pacific Post.jp