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フレッシュな生が最高、これからの季節バンクーバーでオイスターに舌鼓

Fresh oysters from produced in BC north in October. BLOG
バンクーバー市のリステルホテル・バンクーバーに隣接するレストランForage(フォレッジ)のオイスター。Fresh oysters from produced in BC north in October.(10月11日撮影)

「KUSSHI」、「SATORI」、「ZEN」、「Royal Miyagi」。これらはブリティッシュコロンビア(BC)州で養殖されているオイスターの種類だ。なかには、「Beach Angel」、「Black Pearl」、 「Pacific Kiss」など、ネーミングの可愛らしさに惹かれて食べてみたくなるものも多い。

水産業が盛んなカナダでサーモンやロブスターは有名だが、オイスターは意外と知られていない。しかし年間生産量は約1万トン。BC州で約全体の60パーセント、ノバスコッシア、プリンスエドワード島などの東海岸州で40パーセントが生産されている。

BC州で主に養殖されているのはパシフィックオイスター。これは日本から種を持ってきたのが始まり。カナダの太平洋岸に生息した在来種がさまざまな理由で絶滅の危機となったため、日本から種を輸入して産業を復活させた。今では30種類以上。日本語から名づけられた種類があるのはそのため。日本への敬意を表しているとも言われている。東海岸ではアメリカンオイスターが主に養殖されている。

冷たいカナダの北の海水で育てられたオイスターは、小ぶりで濃厚な独特の味わいが特徴。最も人気で、美味しい食べ方は生。氷を敷き詰めた器にプリッとしたオイスターを殻ごと並べて、手で殻をつまんで口の中に滑らせる。レモンをキュッと絞ったオイスターを、ツルッと飲み込むのがバンクーバー流。小ぶりな一口サイズはそのスタイルにぴったりなのだ。

味は、海水の塩味を活かしたものからクリーミーやフルーティなものまでさまざま。それぞれ特徴のあるテイスト、舌触りなどになるように工夫されている。さらに栄養価も高く、健康と美容にいいのだとか。BC Shellfish Growers Associationによると、亜鉛、鉄、マグネシウム、ビタミンB群が豊富。生で食すと、高たんぱく、低カロリー。人気が高いのも頷ける。そのためカナダには生を楽しめるオイスターバーが多い。

美味しいBC州ワインと楽しむのもよし、最近バンクーバーで人気の日本酒と合わせるもよし、ひたすらオイスターに集中するもよし。楽しみ方はさまざま。ただし美味しいからと言って食べ過ぎにはご用心。栄養価が高いだけに、食べ過ぎてあとで後悔ということも…。何事も楽しく味わうにはほどほどがベスト。

BC州のオイスター、これからがまさに旬。冬にバンクーバーを訪れたなら外せないカナダの味覚だ。