Air Canada at YVR; File photo by ©Pacific Walkers
バンクーバー空港に駐機するエアカナダ機。File photo by ©Pacific Walkers

在日本国バンクーバー総領事館は3月31日、日本からワーキングホリデービザや短期滞在ビザでブリティッシュ・コロンビア州に滞在中の日本国籍者に対して、早めの帰国を呼び掛けました。

ブリティッシュ・コロンビア州では新型コロナウイルス感染拡大防止策として現在不要不急の外出を控えるように要請されています。すでにレストランやカフェなどはテイクアウト、デリバリーを除くすべての営業停止措置が取られ、従業員の解雇が相次いでいます。

これらの州政府の感染防止対策は、少なくとも4月末までは続くと同州エイドリアン・ディクス保健大臣が発言しました。さらに長引く可能性にも言及しています。

日本からワーキングホリデービザで滞在している若者は、こうした飲食店で働いていることが多く、すでに失業しているとみられます。

さらにカナダが永住権者などの一部を除いて外国籍の旅行者の入国を禁止していること、カナダからの海外渡航中止を勧告していることなどから、日本とカナダを結ぶ便も各社が運休や減便を発表しています。

カナダでの新型コロナウイルスの感染拡大は今後も予断を許さない状況で、感染した場合は完治まで自己隔離、重症となった場合は入院と、たとえ若者でも例外なく最悪の事態は起こり得ます。そうした場合でも家族のカナダ入国は禁止され、自力で帰国する手段もなくなるという事態に発展しかねないと危惧されます。

こうした状況を踏まえ、バンクーバー領事館はワーキングホリデー、短期滞在者に帰国手段がある間に速やかに帰国することを促しています。

日本政府がカナダを含む日本への帰国者に14日間待機を要請へ

日本政府は4月1日、新たな新型コロナウイルス対策としてカナダを含む49カ国・地域からの日本人を含む入国者に対してPCR検査の実施と検疫所長の指定する場所での14日間の待機、日本国内で公共交通機関を使用しないことを要請すると発表しました。

日本時間4月3日午前零時以降に日本に到着する便から対象となります。

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