ホームに迎えたモントリオール・アロエッツを見事に撃破した。この日は絶対に負けられない一戦だった。チームは8月に3連敗で最下位に沈んだ。その救世主として今季絶好調だったQBルーレイが先発したが…。
試合開始1分30秒でアクシデントに見舞われた。プレーが止まった瞬間、うずくまるルーレイの姿に会場は静まり返った。自力では立ち上がれず、両脇を抱えられながらフィールドを去るルーレイ。最下位脱出の望みを託されたベテランQBが早々と退場した。
しかし、あとを引き受けたQBジェニングスがこの日は奮起した。交代してそのままタッチダウンを決めると、第1クオーターは少しもたついたものの、第2クオーターには、TDを決め勢いに乗った。さらに終了間際にはディフェンス陣が圧巻のTD。アロエッツFGをブロックし、こぼれ球を救ってそのままタッチダウン。26－3で試合を折り返した。
ライオンズは後半も得点を重ね、終わってみれば41‐18。絶対に落とせない試合を勝利で飾り、プレーオフ進出レースに踏みとどまった。
9月8日（BCプレース：18,029）
BCライオンズ 41‐18 モントリオール・アロエッツ
QBルーレイは今季絶望の可能性も
開始早々に膝を負傷して試合を離れた先発QBルーレイ。精密検査をしてみないことには詳細なケガの状態は分からないとしながらも、ブオノ監督は「もし彼が試合に出られなくても、チームに貢献できることはある」と楽観視はしなかった。
2011年グレイカップ優勝クオーターバックは、その後ケガで全盛期の強さを取り戻せずにいた。しかし、今季は不調のジェニングスに変わり7月から絶好調。チームを連勝に導き、この日も最下位脱出を託されての期待の先発だった。
とりあえず、暫定的に最下位脱出
この日の勝利でとりあえず4位に浮上。最下位は脱出した。しかし、9日、10日と他チームの結果次第では再び最下位転落も。
現在西カンファレンスは超ハイレベルの争いが続いている。ライオンズはこの日の勝利で、11試合を終え、6勝5敗・勝ち点12となった。首位カルガリー・スタンピーダーズは10試合8勝1敗・勝ち点17。あり得ないペースで勝ち続けている。2位ウィニペグ・ブルーバマーズ、3位エドモントン・エスキモーズも10試合7勝3敗・勝ち点14。とりあえず暫定最下位となったサスカチュワン・ラフライダーズでさえ、9試合5勝4敗・勝ち点10だ。
一方、東は首位オタワ・レッドブラックスで11試合4勝6敗1分・勝ち点9。西の最下位より勝ち点が低い。この日対戦したアロエッツは11試合3勝8敗・勝ち点6。
だからといって、西地区全チームがプレーオフに進出できるわけではない。BCライオンズはこれからも激戦西地区を勝ち上がる以外に方法はない。
次戦はカルガリーで首位スタンピーダーズと9月16日に対戦。次のホームゲームは、9月22日東の最下位ハミルトン・タイガーキャッツと対戦する。午後8時キックオフ。
