触感を楽しむ食べるジュース:バブルティ

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Babble Tea Vancouver
バンクーバーのバブルティ。左から、ミルクティ、マンゴー、スイカ

最近、はまっているものがある。いやいや、その表現は正確ではない。最近、美味しさを再認識し、はまり始めたものがある。バブルティだ。

10年以上前、一度飲んだことがあった。友人に誘われたからだ。その時の感想は「いまいち」だった。甘ったるいジュースにモタモタするタピオカが入っている。そういう飲み物だった。友人はたいそう気に入っていたが、私はそれ以来、一度も口にしていなかった。

ところが、ひょんなことで今年6月、再びバブルティを飲む機会があった。渋々といった感じだったのだが、いやいや驚いた。

Babble Tea Mango & Milk tea Vancouver
私にバブルティを再認識させたマンゴーバブルティ(右)。もう一つは友人のミルクティ味。

まず店に行って驚いた。メニューの数が半端ではない。ざっとみても、50近く、いや組み合わせ次第では100くらいはある。それくらい豊富なのだ。

一般的な甘いジュースにバブルを入れる、いわゆる古典的なバブルティもあれば、アイスクリームを使ったものや、コーヒーもある。さらにはリアルフルーツもある。これはフレッシュな生のフルーツを使ったバブルティだ。

これに反応してしまった。見ればマンゴーやスイカといった大好物のフルーツもあるではないか。私は迷わず、いや少し迷って、マンゴーにした。最近マンゴーには思い入れがある。詳しいことはこちらをどうぞ。「夏が来た!妖艶なマンゴーのささやき」

スロッスでいいか?と聞かれたので、いいと答えた。スロッスが何かは分かっていなかったが、大丈夫だろうと思った。砂糖は抜きでとお願いした。飲み物に砂糖が入っているのは好きではない。フレッシュマンゴーを使うならなおさらだ。

バブルでいいかというから、もちろんと答えた。聞くと、ココナッツゼリーなどバブルにも数種類あるようだ。ハーフ&ハーフでもいいらしい。変幻自在。組み合わせ次第とはこういうことだ。

ではこの辺でバブルティについて少し説明しよう。

発祥は台湾。カナダには1990年代初めにやって来たらしい。始まりや名前の由来には諸説あるようだ。お茶と氷と甘味を混ぜ、その時に泡立ったところからきたというのが有力。

Babble Tea Watermelon Vancouver
スイカのバブルティ。フレッシュ・ウォーターメロンがたっぷり

それからタピオカが加えられ、容器の底でタピオカが泡立っているように見えるところから、タピオカを「バブル」と呼ぶようになり、「バブルティ」の名前が定着したということらしい。あくまでもウェブを参考にしたものだが。

こうして現在の形を確立したバブルティは、アジア系移民が多いバンクーバーで爆発的に広まった。その後は魅力的な発展を遂げ、今ではもうすっかり市民権を得ている。

さて、そうこう考えている間に出来上がってきたのは、まったりとした、いかにも「マンゴーを使いました~」というバブルティ。スロッスとは、氷を一緒にミキサーにかけるフラプチーノ風なジュースのことだった。

太陽色のマンゴーバブルティは夏の味がする。そこに忘れてくれるなとばかりに、モチモチしたバブルが主張してくる。もうすっかりはまっている。次は真っ赤なスイカのバブルティにすると決めている。

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