プリンス・エドワード・アイランド州について

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Confederation Bridge, PEI
19.9キロメートル(8マイル)のコンフェデレーション・ブリッジ。PEIとニューブランズウィック州をつなぐ。Photo: ©Tourism PEI / Stephen DesRoches

プリンス・エドワード・アイランド州-Province of Prince Edward Island-は、カナダで最も小さい州。大西洋岸のセント・ローレンス湾に位置し、北にニューファンドランド&ラブラドール州、南にニューブランズウィック州とノバスコッシア州があり、これらの州と合わせて、東海岸州-Maritime Provinces-と称されることもある。西側のケベック州とも近い。

この島は、昔、Mi’kmaq族から「波間のゆりかご」と呼ばれていた。実際、島自体がゆりかごのような形をしている。

Province Flower "Lady's Slipper"
PEI州花レイディーズ・スリッパ。花と同様、ネーミングがかわいい。Photo: ©Tourism PEI / Paul Baglole

広さは、5620平方キロメートル(2170平方マイル):PEI州政府サイトより。カナダ総面積の0.1パーセントで、島全体がひとつの州を成している国内最小州。東京都の約3倍。世界で104番目に大きな島だとか。海岸線は1100キロメートル。

位置は、北緯46’14″。西海岸ならアメリカ・オレゴン州北部あたりで、バンクーバーよりもかなり南に位置する。ヨーロッパなら南フランス、アジアならモンゴルと中国の国境辺り。

人口は、142,907人(2016年世論調査結果)。全国10州・3準州で10番目。産業は農業、漁業、ツーリズムの従来型産業に加えて、バイオサイエンスや再生可能エネルギー、宇宙産業、情報技術などの最先端産業にも力を入れている。人口は2011年前回調査より0.4パーセント増加。

州花は、レイディーズ・スリッパー。ラン科の多年草でアツモリソウの仲間。北米東海岸に広く分布する。州木はアカガシワ(レッドオーク)。

州鳥は、ブルージェイズ。カナダに広く分布する。美しい青色が特長の野鳥で、トロントに本拠地を置く大リーグチーム、トロント・ブルージェイズの名前にもなっている。

気候は、海岸州の特長として比較的マイルド。夏は20度~34度(華氏70度~93度)、冬は-3度~-11度(華氏26~11度)。美しく四季が移り変わる景色が楽しめる。同州の気候についてはこちらを参照

公用語は、英語。

歴史は、カナダ建国の地と言われる以前から入植があった。Mi’kmaq族が少なくとも1万年前にこの地にやって来たとされている。定住したとされているのは約2000年前。今でもMi’kmaq文化がこの地に息づいている。

ヨーロッパ人が初めてこの地に足を踏み入れたのは1534年Jacques Cartierとされている。そしてこの島をセント・ジョンと名付け、フランス領と宣言した。しかし移住が始まるのは1720年代。

1758年イギリスが占領。1763年にノバスコッシア州に併合された。しかし1769年ノバスコッシアから独立。1799年島名をプリンス・エドワードに改名。当時ハリファックス(ノバスコッシア州)に駐留していたビクトリア女王の父(国王ジョージ3世の4男)ケント公エドワード王子にちなんだ。

1851年自治領に。1864年シャーロットタウンで建国会議。1867年カナダ建国。しかしPEI政府はこの時は参加しなかった。

1869年カナダはPEIに参加するよう好条件を提示。しかしこれも拒否。1873年7月1日に正式に参加した。PEIは1871年から始めた鉄道建設で巨額の赤字を出し、経済が崩壊。カナダ政府にカナダ参加を持ち込んだ。

時間帯は、大西洋標準時(AST)を採用。日本との時差は12時間。サマータイム時は11時間。バンクーバーとの時差は4時間、トロントとは1時間。

Covehead Harbour Lighthouse and Moon in PEI National Park, Green Gables Shore, PEI
PEI国立公園内にあるコーブヘッド・ハーバー・ライトハウス。1967年建設。PEIには灯台が多い。Photo: ©Tourism PEI / Alex Bruce

国立公園・国定史跡
www.tourismpei.com/pei-national-park

PEIにはカナダ公園庁(パークスカナダ)に登録されている国立公園や国定史跡が6カ所ある。

建国会議が開催されたプロビンスハウスや、州北側のプリンス・エドワード・アイランド国立公園、そして人気のルーシー・モンゴメリのキャベンディッシュ・ホーム国定史跡。ここにはグリーン・ゲイブルズ・ハウス、モンゴメリの生家、恋人たちの小道などが含まれている。

今年は国立公園・史跡の無料パス「ディスカバリーパス」が公園庁から発行されている。これを利用しない手はない。

世界的な観光地として、観光客に考慮して島を5つの地区-5 PEI Touring Regions-に分け、分かりやすく表示している。首都付近がシャーロットタウン地区Charlottetown、赤毛のアンを堪能するグリーン・ゲイブルズ海岸地区Green Gables Shore、島の東側ポインツ・イースト・コスタル・ドライブ地区Points East Coastal Drive、そして、島の西側ノース・ケープ・コスタル・ドライブNorth Cape Coastal Drive 

「赤毛のアン」ファンでなくても一度は訪れたい、そんな魅力にあふれたカナダを代表するトラベラーあこがれの地だ。

参考資料

プリンス・エドワード島州政府観光局 www.tourismpei.com
プリンス・エドワード・アイランド州政府 www.princeedwardisland.ca
The Canadian Encyclopedia www.thecanadianencyclopedia.com/en

写真協力: プリンス・エドワード島州政府観光局
All photos: Courtesy of Tourism PEI

Part 1: アンが愛した世界一美しい島:プリンス・エドワード・アイランド
Part 2: 「赤毛のアン」に会いに行こう
Part 3: 「世界の8大グルメ観光地」
Part 4: カナダ建国の地: PEI

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